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週刊ダイヤモンド11月20日号の読み方

「週刊ダイヤモンド(2010/11/20)」の特集は「伸びる!お得!中高一貫校・高校ランキング」。1465校が一覧になっています。全国の高校が5116校ありますから、29%の大学合格エリート校が掲載されているとみなすことができます。


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不況がゆえに公立復権とか、大学合格実績を出すという意味で費用対効果が良い学校はどこかとか、大学合格実績が伸びるという意味で学力が伸びるとみなしているところとかなどの表現から、経済雑誌として、収入の高い労働力を得られるところはどこかという視点に絞ってランキングをだしているところは、面目躍如といったところでしょう。


ハンナ・アレントによると、人間の条件の1つである活動的生活は、労働と仕事と活動の3要素から成立しているけれども、近代は≪労働する動物≫としての人間が勝利する結果となったということです。まさに、今週のダイヤモンドは、≪労働する動物≫としての人間を輩出するエリート養成所はどこかという面でとらえているのには、改めて驚愕です。


しかし、人間は仕事もするし活動もするのです。芸術生活や政治活動は、いつしかスペシャリストに属するようになっていますが、万人が持っていてもよいという発想があってもよいかもしれないとアレントは考えていますが、目の前に広がっている世界はそうではないということでしょうか。


さて、私立学校の中には、そのような立場に立って教育を行っているところがあります。公立学校もそういう教師がいる学校もありますが、今のところ制度上それは難しいですね。公立学校の独自の伝統文化というのを持ち出している記事もありましたが、そうであればなおさら、その文化は国家の制約があるのはやむを得ません。もっとも、現政権の文部科学副大臣の動きはアレントの思想に影響を受けているようですが。


ともあれ、そのようなことをクリティカルに考えている保護者(海外経験をしている場合は特に)にとっては、自分の考え方と比較して学校選択の意志決定をする良きデータとして、今週のダイヤモンドは高い評価を得られるのではないでしょうか。

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