☆週刊ダイヤモンド(2011.6.25)で、「大学合格力」高校ランキング1567校のデータを公開。昨年と比較して激変ぶりを分析しています。
☆就職難の時代が到来し、少しでも就職に有利な大学に合格する中高一貫校はどこなのかという視点で、データ収集と分析がなされています。
☆同誌が、大学の偏差値、高校からの合格者数、卒業生数で方程式を作って合格力を算出していますから、単純な合格人数ではありません。できるだけ実質的な合格力を表すように仮説をたてて、作成しているようです。1つの傾向という意味で参考になるかもしれません。
☆さて、激変!というのは、その合格力で、ベスト10が、10位の天王寺を除いて9校が中高一貫校という結果になったことを指しています。
☆景気低迷の長期化が、家計の経済を圧迫し、そのため経済的要因で国公立の大学合格が重要になってきているから、国公立大学をベースにした合格力ランキングが意味があるというコンセプトがベースになっています。
☆生活世界において経済は重要なファクターですが、公共的な経済を作っていく人材教育を行っているという側面から中高一貫校をみることが大切な時代のような気もします。
☆もっとも、動機はともあれ、中高一貫校のニーズが高まることは、結果的には複眼思考ができる生徒が育つので、それでよいのかもしれません。この点については、同誌のような量的リサーチではなく、質的リサーチが必要なのですが、この手法が使われることは今のところありません。膨大なコストと思想的整理が必要だからです。
☆それにしても「医学部合格力」のベスト100のうち、私立中高一貫校が54校占めているのは、偏り過ぎです。私立中高一貫校に通っている生徒は全体の10%ほどだからです。
☆これこそ経済的要因が大きいわけですが、医療介護の分野は、公共的な領域ですから、医学部の大学の政策的改善が必要でしょう。そのことが明らかなデータで、批判的に改善するためのデータとしての価値があるのではないでしょうか。

