2010年5月24日、TV番組「私立学校の挑戦 未来の教育を創る」(スカパー!e2)で、田園調布学園の魅力について、校長西村弘子先生が語りました。

西村校長は、自ら中1の礼法の授業を行っています。中学に入学するや行う礼法の授業は、たんに形式としてのマナーを身につけるチャンスなのではありません。
新中1は、道徳と作法と建学の精神の有機的なつながりを、授業の中で展開される多様な体験プログラムを通して身につけていくことができるのです。
最初の授業では、エンカウンターのプログラムが実施されていました。そこで友情の関係を実感することができます。その関係づくりが、田園調布学園の大切にする道徳精神の1つです。また、そのためにはどのように相手とコミュニケーションをとるのか、議論します。そこで気づいたコミュニケーションのあり方がマナーでもあるのです。
そして、自ら進んで、友情を育んでいく、そのためのコミュニケーションをとるためには、自分のことばかりにこだわっている我や、恥ずかしいくて表現できないという我に気づき、その我を捨てるトレーニングが重要になります。それが建学の精神である「捨我精進」であり、それを育成するプログラムが西村校長の礼法の授業なのです。
西村校長は、「あいさつができる。何事にも夢中になれる。挑戦することができる。という田園調布学園生らしさは、実は我を捨てるために、その我に気づくことによって、はじめて可能なのです。」と語られていました。
他者との関係を意識しない利己的な我を捨て、他者との関係を広げていく自分を作り上げていくという捨我精進の精神は、キリスト教ミッションスクールとはまた違う、日本的な文化をベースにした気概につながります。そこに田園調布学園のオリジナリティがあるのではないでしょうか。西村校長の語りから、そのようなことを感じました。

